■ 手頃な欧米文化に迎合し、我が国に根差した伝統芸能を敬して遠ざける向きのある日本の若者たちに、是非とも伝えたい意欲的な作品。

■ 英語の“ART”が指し示す意味は日本語の「芸」とは似て非なるものではないだろうか。「芸」究極に目指すものは、ひたすら自分自身と向き合う精神修養ではないか。

■現代日本人が忘れ去った美徳に、徹底した自己対峙の精神がある。己に恥じることのない真正な精神を究める国民性を取り戻す意味においても、この作品は重要な役割を担うであろう。

■ 無意味な自国文化至上主義とは明らかに一線を画すだけに、著者のおおらかな性格を内面に宿し我が国と我々日本人を愛してやまぬ姿勢が快い共感を集める。
文芸社・刊行審査委員